妊娠時における肺高血圧症と肥大型心筋症（拡張型心筋症ではない）の因果関係

肺高血圧症の初期段階においても右心負荷が生じると、BNP（脳性ナトリウム利尿ペプチド）が上昇する

動脈血ガス分析では、換気/血流比の異常による低酸素血症が見られる。

初期には異常が認められないこともありますが、右肺動脈上葉分岐後の下行枝の拡大、右第 2 弓拡大（右房拡大を示唆）、左第２弓突出（主肺動脈の拡大を示唆）などの所見がみられることがあります。肺野では、透過性亢進と血管陰影減少を認め、肺野血管陰影には局所的な差がみられることがあります。

肺高血圧症により、右心負荷を生じると、右室拡大や心室中隔の扁平化、三尖弁逆流圧較差40mmHg以上（三尖弁逆流ピーク速度＞2.8m/s）、三尖弁輪収縮期偏位の低下などがみられます

肺高血圧症は、この心臓の右側の機能が低下する病気であり、胎児においても母体と同様の防御形成を促し肥大型心筋症に見られる右心室への症状発現させる可能性を増大するものと推測。

妊娠時に母体にこれらの症状が発現することにより胎児においても同様の所見が発現する環境が形成されると思考する。

エンドセリン受容体ETAとETBによる血管弛緩や細胞骨格の再編成などの所見から母体からの胎児への因果関係を推測するもの

喫煙や事故による片肺など体内への酸素供給が不足しがちな状況の母体において胎児が肥大型心筋症になる確率を統計調査することにより、将来的に難病である肥大型心筋症の患者を減らす事につながると提示したく思う。

またエンドセリン拮抗薬が肥大型心筋症に対しても有効であるかの検証を願う。

上記記述は医療関係者でもなく個人的所見である事を追記する